子育てに正解は無いっていうけれど…子育て法に迷ったら
子育てについて迷ったとき、ネットで検索すると様々な情報が手に入ります。
試しに調べてみると、
実際に子育てをしている方の経験談
保育士や教育者などの専門家の意見
心理学や脳科学に基づいた書籍
その他多くの育児本や、教育商材
少し挙げてみるだけでもこれだけ沢山の情報があり、一体どれを信じて良いのかかえって混乱してしまいます。
その育児法、一体どれが正解?
このように迷った時、あえて言葉でいうならば
子育てに正解はない。
使い古された表現ですが、それはしごく当たり前なこと。
どんな人間になれば正解なのか?に答えはないからです。
これが正解!と言えるなら、こんな人間になるのが正解!と言えるのか?じゃあ、不正解な人間なんでいるの?そんなものはありません。
個人差こそ人間の良さ
接し方や育った環境によって、子どもは人それぞれ個性をもって育ちます。生まれ持った体質からくる性格もあるでしょう。
(そんなことはあり得ないとは思いますが)もし、型にはめてみんな同じ接し方をし、同じ性格に育ったらどうでしょう?なんともつまらない世の中だと感じませんか?
正解はなくても願望はある
こういう人間は正解!という答えはなくとも、保護者・教育者自身が、「子どもにこういう人間に育って欲しい」という願いは持っているのではないでしょうか?
例えば、
・優しくて誰とでも仲良くできる協調性を育みたい。
・自分の意見をしっかり持った芯の強い子になって欲しい。
誰とでも仲良くできて人付き合いに長けていれば、社会に出ても世の中を渡って行けるかもしれません。反面、周りに流されて自分を見失う心配もあります。
自分の意見をしっかりと持つことも、これからの時代を生き抜くのに必要なことかも知れません。反面、強引に意見を通そうとして時に周りとの衝突を生んでしまう恐れもあります。
そんな短所・長所もひっくるめて、それも人それぞれ持った個性であると考えます。
得た知識を、取捨選択する
さて、沢山の情報が溢れるなかで、保護者が惑わされずに子育てをしていくにはどうすれば良いか?
先ほど申し上げたように、「こう接するのが正解です」という答えはありませんが、「こういう接し方をすると、こうなる傾向がありますよ」という情報を、知識として知ることは有益です。
- 心理学の観点から、こんな言葉掛けをするとこういう行動に結びつきやすいですよ。
- 脳科学の観点から、こんな接し方をすると思考の癖がつきやすいですよ。
- 保育士の経験上、こんな体験をするとこういう能力が伸びますよ。
など。そういった情報はすぐに手に入るのではないでしょうか。
その中から、保護者・教育者自身が「こんな人間になったらいいな」のビジョンを持って、取捨選択をしていけば良いのです。
効果的であると思うなら積極的に取り入れて行けばいいし、なかには必要のない情報に目をつぶることがあってもいいでしょう。
何を選べばいいかわからなくなったら
もし、子育てに迷い、あまりに多くの情報に振り回されてしまったらどうすればいいでしょう。その時には、一度立ち止まり、自分に問いかけてみて下さい。
えっと・・・どんな子に育って欲しいんだっけ?
その答えは、意外にも単純で、とてもシンプルではないですか?
最後に
発信される情報には、それぞれ様々な思惑があって発信されています。
その中から自分にあった子育て方法を選んでみると、それほど多くないことに気づくでしょう。
そして、多すぎる情報に惑わされないことも大切ですが、もっと大切なのは、子どもは所有物ではなく一人の人間ということ。どんなに親が強い思いを持っても、育つのは子ども自身。もし思うようにいかなくても、それもまた個性としてお子さんそれぞれの個人差を受け入れていけたらいいですね。
日々お子さんに接しているご家族や先生方が、毎日楽しんで子育てしていけるよう願っています。